第一印象で「怖い」と思われてしまう人の5つの特徴とその対処法
第一印象「こわ〜い」は、2秒で決まってしまう
初めて会った時の印象、つまり第一印象。これはすごく大事です。よく「第一印象はずっと後まで、その人の印象や好き嫌いを決定する」と言われたりします。
そんな第一印象でいうと、男性、特に中年以降の方々の9割以上がはっきり申し上げて「第一印象が悪い」です。
もう、なんだか「会いたいくないな」という人もいらっしゃいます。正直・・・
「何だか偉そう」
「嫌な感じ」
「話しかけづらい」といったところでしょうか。
もちろん女性も印象悪い人はいらっしゃいますが、1割くらいでしょうか。
おおむね「怖い印象」や「悪い印象」ではないので女性でちょっと第一印象が悪いと目立ってしまうかもしれません。
そこで、今回第一印象の悪さの中でも、特に「怖い人」の典型的な特徴を5つ挙げてみたいと思います。
さらにその「怖い第一印象」を払拭させる対処方法もご紹介していきます。
第一印象は、当然1回で決まるし、また2秒で決まるとも言われています。
何より、悪い印象を与えてしまうと、その後回復するのがすごく時間がかかってしまうのです。(場合によっては数ヶ月かかるとも言われます)
また、自分ではなかなか気づけないものなので、ちょっとこの5つの特徴を見ながら自己チェックしてもらえるといいかな、と思います。
そして、もし「怖い」と思われたことがあったとしても、ここで紹介する対処法を実行することで一瞬でその印象を変えることができるでしょう。
特徴1 「顔が怖い〜」:とにかく表情が怖い、笑顔がない
まず、「2秒」の第一印象の決め手は「表情」です。
印象が悪い人はとにかく「顔がこわ〜い」のです。
私は経営者の方々の知り合いが多いのですが、その中にも半分くらいすごく「顔がこわ〜い」方がいて(ほぼ男性)すごく驚きます。
女性の場合にはやや冷たさの混じった、怖さとでもいうか・・・不機嫌?という印象です。
いずれにせよ「この人、この表情でお客さんと話しているのかな、そもそもこの顔でお客さんが来るのか?」と思ってしまうこともしばしば・・・。
のちのち話してみると、良い人だったりするのですが、というかほとんどいい人なのですが、第一印象が残念すぎます。
ニラんでいるわけでもない
怒っているわけでもない
相手のことが嫌いなわけでもない
なのに・・・そう見えてしまう、悲しいことですね。
そして、本人は全く気づくことができない。
あるいは
「僕、怖いっていわれるんです」とか言いながら治そうとしないのはなぜなのでしょうか。
ちょっとでも笑えばいいのに。
対処法:笑顔!笑顔!笑顔は無敵
対処法としては、「笑顔」です。
笑顔は、印象を良くするだけでなく、自分にもメリットがあります。
笑顔の効果
・笑いによって幸福物質ドーパミン、快楽物質エンドルフィンが分泌されるので「楽しい」「幸せ」な気分になる
・笑顔でいる人は30年後の幸福度が高い
・満面笑顔の人は、そうでない人より7歳長生きする
「頑張らなければ、病気は治る」樺沢紫苑著 より
そして、笑顔で第一印象は一変します。
笑顔の作り方 コツ4
では、その笑顔を最強のものにするテクニックをご紹介します。
「笑顔ってどうやって作ったらいいのかわからない・・・」という方にもわかるように具体的に示します。
コツ1 目を三日月にする
まず、人は目を見てその人の気持ち、ときには人柄まで推測してしまうことがあります。
すごいことですよね。
時々、目が笑っていない営業マンとかに会いますが、すぐにバレます。
ですから、笑顔にするためには目が大事。
そのためには、目尻を下げること。
つまり三日月の形にすること大切です。
これはもう、鏡を見てチェックするしかないです。
自分の力で下げることはできませんから。
コツ2 口角を上げる
これも結構難しいですね。
というか加齢とともに難しくなります。
なぜなら、表情筋といって表情を作るのは顔の筋肉です。
ですから、体の筋肉と同様に特に口まわりの筋肉は年齢を重ねるとともに自然と下がってしまうものなのです。
ですから、割り箸をくわえてでも、口角を上げる筋トレをした方がいいでしょう。
これは実際本当にあるトレーニングです。
コツ3 前歯を見せる
口角を上げるのと同時に、口を開けて歯が見えるくらい笑うと、相手に「あー、笑顔だな」とか「素敵な笑顔だな」という印象を与えることができます。
逆に言うと歯を見せるくらい、笑わないと笑顔は印象づけられません。
ちょっとした違いなのですが、その差は大きい。
具体的には前歯を6ー8本見せるようにしましょう。
これも鏡の前で、練習。練習。
コツ4 背筋を伸ばす
あとは、笑顔は何と言っても気持ちが入らないとできませんよね。
「楽しいことなーい」という人もちょっとだけ、前向きな気持ちになれるのが背筋を伸ばす、胸を張る、のはおすすめです。
人は笑顔で怒れないように、うつむいて、猫背になっているときに笑う気持ちになれません。
逆に、胸を張るだけでちょっと気持ちが上向きになれるのです。これは研究調査でもでています。
そこで、笑顔の気持ち作りは姿勢からです。
空を見上げるように背筋を伸ばしてみましょう。
特徴2 「人の話聞いてます?」:反応が薄い
印象が悪い人は「聞いている」印象も悪い。
これは、みんなで話し合いをしているときにも「この人、人の話聞いているのか?」という感じなんですよね。
話合いの際、発言者の方を全く見ずに、無反応・・・・。
発言者からすると「バカにされているのか」と思ってしまいます。
うなづきも、あいづちも、もちろんありません。
対処法:あいづちとうなずきで「私は聞いています」と示す
自分の意見を言うのと同じくらい、人の意見に耳を傾けるのは大事です。
無反応だと、その人に話す気が萎えますので、うなづき、相づちで「私は聞いていますよ」と示すことが大切です。
これだけでも印象は良くなります。
その際、よく使われる相づちとしては
「そうですね」
「あーなるほど(ですね)」
があります。
ただ毎回これだけを繰り返されると、
「果たして、ちゃんと効いているのかな?」そしてそのうち
「なんだか、形式的だな」
などと相手に感じさせてしまいます。
これでは逆効果ですね。
そこでお勧めしたいのが相づちの「さしすせそ」です。
これは、 書籍「超一流の雑談力」で相づちのテクニックとして紹介しています。
さ=さすがですね
し=知らなかったです
す=素敵ですね
せ=センスがいいですね
そ=それはすごいですね
といった感じです。
もちろん、すべてをこれで対応する必要はありません。
ポイントとしては「相手の話に価値がある」 と言うリアクションをとることです。
そして、これも他の相づちと同様に、しっかりと話を聞いて言葉や動きに情感を込めることです。
逆に感情が乗らないと、「なんだか、形式的だな」と感じさせてしまいます。
また、こういった 相づちのバリエーションがあると会話が広がりますし、相手も気持ちよく話していくことができます。
特徴3 「偉そう・・・」:態度がデカい
「聞く」態度と関連して、とにかく「偉そう・・・」なのです。怖い印象を与える人は。
たとえば、無意識に腕を組んでしまう、そんな癖に気づいたら直した方がいいと思います。
どうしても無意識のうちに「偉そう」という印象を与えてしまいますから。
あとは腕組みと同時に、体もまっすぐ相手に向けることも大事です。
腕組みの癖がある人は、体を斜めに向けがちです。
お互い気心を知れた同士であれば、いいのですが、第一印象としては「偉そう」な感じがしてしまいます。
そして、この姿勢でただ黙っていると「聞く気あるのですか?」という印象になってしまいます。
対処法:相手に真っ直ぐ向かい合い、アイコンタクトをする
ですから、できるだけ真っ直ぐに相手と向かい合い、自然な感じのアイコンタクトをする。
そして、
×腕組み
× 体を斜め
× 椅子の背もたれに大きく寄りかかる
× 馬鹿にしたような笑い(本人はそのようなつもりでなくても)
この辺りを気をつけるとよいでしょう。
「私はそんなことはやっていないだろう・・」と思うかもしれませんが態度は無意識に出てしまいます。改めて振り返ることが大切です。
特徴4 「話し方も怖そう」:声や口調が高圧的
また、今度は話し出した時の注意点です。
まず、立派な意見かよりも、第一印象としては、言い方、伝え方が大事。
声ですね。
低い、ドスのきいた声になっていませんか?無意識のうちに。
話し方なのですが、「普段着の話し方」になっていないでしょうか。
これはわかりやすくいうと、誰でもちょっと緊張してしまうような特別な人への声の出し方、話し方は無意識のうちに「気取って」「気をつけて」つまり感じ良くしよう、となります。
対処法:よそ行きの声、やや高めの声を意識する
実は「感じの良い声」とは普段よりやや高めの声になります。
一方、身内の家族とか、部下などには「気取らず」「気をつけず」「普段着の話し方」になると思います。これは自分にとってラクな声。おそらくやや低めの声になります
それが自然です。
しかし、それをそのまま「普段着の話し方」をしてしまうと「怖い」という印象を与えかねません。
やはり、「声」もよそ行きの「声」ってあるのです。
ちょうど、パジャマ姿で外に出ないように。
もし、「声」まで意識ができていなかったら、あらためてスマートフォンなどで録音してみるといいかもしれません。
結構、自分の話し方に愕然とするものです。
「こんなはずではなかった・・・」と。
このよそ行きの声を意識するのは最初は大変ですが、何度もやっているうちに自然にできるようになります。
特徴5 「そもそも、会話する気あるの?」:会話への意欲が低い
これも、全体をまとめて、なのですが・・・・。
会話のときに
・スマートフォンをチラチラ見てとか
・全然目を合わせず、資料ばかりに目を向けるなどは
「そもそも、会話する気あるの?」という印象を与えてしまいます。
これが、なぜ「怖い」という印象を与えるかというと「どういう人が掴みにくい」ということがあるからです。
その人が「何に興味を持ち」「何が好きなのかを探りながら」会話はしていくものです。
特に、最初のお互いがわからない状況の場合には、このプロセスは重要です。
対処法:相手への興味を態度で示す
この会話への意欲・興味は、これまでに述べてきたような
・アイコンタクト
・あいづち
・うなずき
・表情
・姿勢
・声
などの総合となります。
たとえ、心の中では意欲や興味がなかったとしても上記の行動をとることで「意欲のあるフリ」はできます。
それが最低限会話をするときのマナーであり、この意欲や興味を感じさせないのはマナー違反とも捉えられかねません。
そして、それが「第一印象の怖さ」につながっていくのでしょう。
まずは「自分の第一印象はどうなのだろうか?」と認識することが、第一印象アップの第一歩である、と思います。
特徴2 「この人、人の話聞いてんの?」:反応が薄い
特徴3 「偉そう・・・」:態度がデカい
特徴4 「話し方も怖そう」:口調が高圧的
特徴5 「そもそも、会話する気あるの?」:会話への意欲が低い
ここでまずは、自分自身の無意識のうちの表情とか声などを振り返って、第一印象アップに努めると周りの人の反応がかなり変わってくると思います。
ぜひ心がけてみましょう! きっと周りの人からの関わり方が良くなってくるはずです。