職場コミュニケーションでの苦手意識を一瞬で消す7つのコツ
「職場の人に話しかけるのに緊張してしまう」
「職場の人と何を話したらいいのかわからない」
「仕事にも自信が持てない」
「苦手意識を克服して、人間関係を良くしたい」
こんなふうに感じて毎日職場に行くのは辛いですね。
しかし、職場でのコミュニケーションは欠かせませんし、仕事において最も重要なことでもあります。
このように悩んでいるあなたはもしかしたら「自分は内向的で、口下手だから苦手なのだ」と思っているかもしれません。
そこで、今回は内向的で口下手な性格を無理に変えずに「職場でのコミュニケーションへの苦手意識を克服する」方法を7つ紹介します。
しかも、すぐ誰でもできるコミュニケーションテクニックばかりです。
これであなたも職場でのコミュニケーションに対してストレスを解消し、前向きに人間関係を築くことができるでしょう。
何を話すかより、どう話すか、へ意識を変える
まず、話すことが苦手と感じる時
「何を話したらいいのかわからない」と思っていませんか?
もし、感じているようでしたらその意識を変えましょう。
実は職場のコミュニケーションで大事なことは「何を話すか」より「どう話すか」です。
なぜなら「何を」は仕事においてはたいてい決まっているからです。
報連相でも会議でも、電話でも
「これを言うべき」「これを聞くべき」ということ、目的は明確です。
例えば
報連相では同僚や上司に「今起こっていること」「次に起こりそうなことへの指示」などと決まっています。
また、会議でも議題は決まっています。そして、議題に対して発言をする、と決まっています。
あるいは、電話でも「相手や自分の会社、名前」など話すことも決まっています。
ですから「何を」は悩むことはありません。
もし、「仕事で何を話したらいいかわからない」なら、一度その時の目的を考えてみましょう。
すると「今、ここで話すべき事柄」がわかってきます。
一方で、「どう話すか」は「何」のように答えはなく、難しいものです。
その上、多くの場合「どう話すか」で周りからの評価や接し方が決まってきます。
ですから、良い人間関係を築くために「どう話すか」を一度考えてみる必要があります。
それは「周りから受け入れられ、お互いに快適なコミュニケーションの仕方」です。
では、具体的に紹介していきましょう。
職場でのコミュニケーションが苦手な人がとるべき方法7選
1話すより聞く、が重要
まず、快適なコミュニケーションとして大事なことは「聞く」ことです。
とりわけ「話す」のが苦手であれば、「聞く」ことにエネルギーをそそぎましょう。
もし、内向的な性格で人と接するのが苦手であっても「聞く」ことが上手ければ、それはコミュニケーション上手に十分なり得ます。
自信も持てるようになります。
それでは快適なコミュニケーションのための「聞く」テクニックをご紹介してきましょう。
良い相づち、悪い相づち
会話を上手く広げていくためには、相手に対する聞き方が非常に大切になってきます。
聞き方ひとつで、会話が盛り上がったり、盛り下がったりします。
何よりも人は「自分の話を聞いてもらえると安心する」「嬉しくなる」生き物です。
ですから、相手を喜ばせてコミュニケーションを盛り上げていくためには、むしろ聞き方を訓練した方がいいのです。
まず、会話量ですが、トータルで自分:相手は3対7ぐらいで相手に話してもらうと良いでしょう。そのぶんこちらが一生懸命聞くのです。
その際、よく使われる相づちとしては
「そうですね」
「あーなるほど(ですね)」
があります。
ただ毎回これだけを繰り返されると、
「果たして、ちゃんと効いているのかな?」そしてそのうち
「なんだか、形式的だな」
などと相手に感じさせてしまいます。
これでは逆効果ですね。
そこでお勧めしたいのが相づちの「さしすせそ」です。
これは、 安田正著「超一流の雑談力」で紹介している相づちのテクニックです。
さ=さすがですね
し=知らなかったです
す=素敵ですね
せ=センスがいいですね
そ=それはすごいですね
といった感じです。
もちろん、すべてをこれで対応する必要はありません。
ポイントとしては「相手の話に価値がある」 と言うリアクションをとることです。
そして、これも他の相づちと同様に、しっかりと話を聞いて言葉や動きに情感を込めることです。
逆に感情が乗らないと、「なんだか、形式的だな」と感じさせてしまいます。
また、こういった 相づちのバリエーションがあると会話が広がりますし、相手も気持ちよく話していくことができます。
内向的なことは決してダメなことではないのですが、内向的だからといって聞いているときに反応が薄いのは、ダメなことであると思います。
なぜなら、反応が薄いと相手に
「この人聞いてくれているのかな」
「この人理解できているのかな」と不安にさせてしまうからです。
ですのでぜひ「熱心に聞いている」ことを態度で伝えましょう。
2 笑顔さえあればたいてい上手くいく
聞く際も話をする際にも、相手との快適な関係を築くのは「笑顔」です。
1で聞くことで反応が薄いのはダメ、と説明しました。
それは表情も含まれています。
人はちゃんと意識しないと無表情です。 無表情は無反応というのとほぼイコール。
無表情なことでも相手を不安にさせてしまいます。
ですから、表情を作る、笑顔を作ることはとても重要です。
「笑顔ってどうやって作ったらいいのかわからない・・・」という方にもわかるように具体的に示します。
コツ1 目を三日月にする
まず、人は目を見てその人の気持ち、ときには人柄まで推測してしまうことがあります。
すごいことですよね。
時々、目が笑っていない営業マンとかに会いますが、すぐにバレます。
ですから、笑顔にするためには目が大事。
そのためには、目尻を下げること。
つまり三日月の形にすること大切です。
これはもう、鏡を見てチェックするしかないです。
自分の力で下げることはできませんから。
コツ3 口角を上げる
これも結構難しいですね。
というか加齢とともに難しくなります。
なぜなら、表情の筋といって表情を作るのは顔の筋肉です。
特に口まわり、年齢を重ねるとともに自然と下がってしまうものなのです。
ですから、割り箸をくわえてでも、口角を上げる筋トレをするべきだと思います。
コツ2 前歯を見せる
口角を上げるのと同時に、口を開けて歯が見えるくらい笑うと、相手に「あー、笑顔だな」とか「素敵な笑顔だな」という印象を与えることができます。
逆に言うと歯を見せるくらい、笑わないと笑顔は印象づけられません。
ちょっとした違いなのですが、その差は大きい。
具体的には前歯を6ー8本見せるようにしましょう。
これも鏡の前で、練習。練習。
コツ4 表情筋を鍛える
口角のところでも書きましたが、要するに表情筋の筋トレがとても有効です。
笑顔になろうにも、顔が動かないと意味ないですから。
そこで、オススメは間々田佳子さんの「顔ヨガ」とかですかね。
「顔ヨガ」と検索すると動画がでてきます。
美容系の動画になっていますが、要するに表情筋を鍛えているのと一緒ですから、いいと思います。
ちょっと、表情が硬い人はこれで顔の筋肉を柔らかくして、あとは日々の笑顔で筋トレするといいでしょう。
恥ずかしがらずにやってみてください。
3 ことさら感じのいい挨拶をする
コミュニケーションが苦手であったら、ことさら心がけたいのが「挨拶」です。
「挨拶」では言うことが決まっています。
「何を言おうか」迷うことがありません。
ですから、挨拶は大きな声でいい感じでやりましょう。
これだけで職場で「いいコミュニケーションが取れる人」確定です!
なぜなら、いい挨拶ができる人が少ないからです。
たいてい、どの職場でもみんな小さな声で元気なく笑顔なく「おはようございます」と言っています。
ですから、いい挨拶だけで飛び抜けられるのです。
最初はドキドキするかもしれませんが慣れればいいだけです。
毎朝、「おはようございます」だけはいい挨拶にしよう、と決めて実行してみてください。
4 伝えたいポイントを整理する
職場でのコミュニケーションが得意、自信がある人こそ、実はコミュニケーションでの落とし穴があります。
それは「わかりやすい話」をすることです。
実は職場でのコミュニケーションは、快適なコミュニケーションと同じくらい「わかりやすいコミュニケーション」は重要です。
ですから別に同僚と雑談できなくても職場では「わかりやすい話し方」ができる方が優先順位が高いといえるでしょう。
この「わかりやすい話」の第一歩としてぜひマスターしてほしいのが伝えたいポイントを整理することです。
手順としては
1 自分の話の伝えたい内容はいくつになるのか、考える
2 その話のポイントの数を話の最初に予告する(例「話のポイントは3つです」)
これだけです。
たったこれだけで、相手にはかなりわかりやすく伝えることができます。
決して思いつくままに、ダラダラと喋るのはNG!です。
わかりづらくなってしまいます。
常に「話のポイントはいくつか?」を考えて話しましょう。
5 質問にスパッとこたえる
職場でのコミュニケーションでは、日常の報連相においても質疑応答が欠かせません。
その際に尋ねられた質問にスパッと答えることは「わかりやすい話」をするためにはとても重要です。
どうしたら、スパッと答えられるのか、そのコツは「なぜスパッと答えられないのか」を考えてみるとわかりやすいでしょう。
それは答え全体の枝葉末節から話をしてしまうからです。
よくある例としてはこのようなものです
A社での商談はどうだった?うまくいきましたか?
はい、昨日A社にうかがいました。その際、部長さんが不在でして部下のBさんと前回のシステムの運用の気になった点などをヒアリングしてきました。 ですが決裁者の部長さんがいらっしゃなかったので、提案をまとめるまでは至らず、企画書をお渡してきました。
いかがでしょうか?
質問にスパッと答えていない。よくある返事の仕方です。
このように、思いつくままに話をするとダラダラと要領を得ない話し方になってしまいます。
一方質問にスパッと答えるには、例えば
はい、部長さんが不在だったので部下のBさんに企画書をお渡しするに留まりましたが、再度訪問するかお電話でフォローします。
となるでしょう。
このように答えるにはいつも「質問のポイントは何か」を考えて答えることです。
そうすると的確に答えていくことができるようになります。
6 話をまとめる
「わかりやすい話」二つ目は「話をまとめる」ことです。
職場での会話で話がまとまらず、何をいいたいのかわからない話は受け入れられません。
では、話をまとめるためにはどうしたらいいのでしょうか。
それは最初のステップとしては先に紹介した「4 伝えたいポイント整理する」ことです。
まずはそれをして、つぎにまとめる際にはそれらのポイントの上位になるようなタイトルをつけます。
例えば
伝えたいポイントが
1 プロジェクトの問題点
2 問題への対策
3 今後できそうなこと
という3つだったとしたら、全体のテーマとしては
「プロジェクトの今後の方向性について」
となります。
これが話をまとめるということです。
挙げてあるポイントの上位にくるような事柄を考えてみるのです。
話をまとめるとは話のポイント全体像を把握するテクニックにでもあります。
そして、このまとめはできるだけ最初にいうとわかりやすい話になります。
まとめというと話の最後にするのが自然であると感じますが、実はまとめとは話の全体像です。
ですから、最初に示しておいた方が相手が理解しやすいのです。
例えば、先の「プロジェクトの話」ですとこのようになります。
「プロジェクトの今後の方向性について」お話します。
ポイントは3点です。
1 プロジェクトの問題点
2 問題への対策
3 今後できそうなこと です。
わかりやすいことが確認できると思います。
ぜひ、話をまとめる、を意識してみましょう。
7 快適な声を出す
実は「感じの良い声」とは普段よりやや高めの声になります。
一方、身内の家族とか、部下などには
「気取らず」
「気をつけず」
「普段着の話し方」になると思います。
これは自分にとってラクな声。おそらくやや低めの声になります
それが自然です。
しかし、それをそのまま「普段着の話し方」をしてしまうと「怖い」という印象を与えかねません。
やはり、「声」もよそ行きの「声」があるのです。
ちょうど、パジャマ姿で外に出ないように。
もし、自分の「声」を意識ができていなかったら、あらためてスマートフォンなどで録音してみるといいかもしれません。
結構、自分の話し方に愕然とするものです。
「こんなはずではなかった・・・」と。
このよそ行きの声を意識するのは最初は大変ですが、何度もやっているうちに自然にできるようになります。
職場コミュニケーションでの苦手意識を一瞬で消す7つのコツ まとめ
1 「何を」話すかより、どう話すか?へ意識を変える
2 職場でのコミュニケーションが苦手な人がとるべき方法7選
①話すより聞く、が重要
・良い相づち、悪い相づちとは
②笑顔さえあればたいてい上手くいく
③ことさら感じのいい挨拶をする
④伝えたいポイントを整理する
⑤質問にスパッと答える
⑥話をまとめる
⑦快適な声をだす
3 内向的で口下手はダメではない
内向的で口下手はダメではない
以上が職場でのコミュニケーションで「快適な関係を築く」そして「わかりやすく話す」ポイントです。
最後に、もしあなたが内向的で口下手でコミュニケーションに苦手意識を感じている、そして自信がないのでしたら・・・・
そもそもなのですが「内向的で口下手はダメなことか」その前提を考え直してみてください。
それは個性だからです。
内向的な性格というのは
・慎重
・思慮深い
・落ち着いている
・相手の気持ちを受け止める
という長所でもあります。
ですから誰でもが無理に社交的になる必要はないと思います。
そこは自分の内向的で口下手なところを前向きに捉え、
職場でのコミュニケーションのコツを踏まえ、
自分を否定せず、苦痛を感じない程度に努力をしていけばいいと思います。