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グローバルコミュニケーションで英語よりも大切な四つのこと

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一般社団法人コミュニケーションマイスター協会理事/ 元早稲田大学非常勤講師/ CU代表  これまで大手企業や大学などで、ロジカル・コミュニケーション、対人対応、ビジネス英語、ライティング研修などを約5000人に指導してきた。
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グローバルコミュニケーションを体験した日々

私は色々な国々で数ヶ月~1年くらい暮らしたことがあります。

一番長く住んだのはイギリス。

その他にイタリア、スペイン、ニュージーランドにそれぞれ数ヶ月暮らしました。

当たり前ですが、海外で暮らす時に、一番大変なのは「何を言っているか、わからない」つまり言葉が通じないことですよね。

となると「まずは、英語力をつけなければ!」と思うのですが、実際のところ通じる、通じないは英語力ではなく、コミュニケーション力で決まる、ということを実感してました。

そうなのです!

私がイギリスへ留学へ行った時、私の英語力はそれほどでもなかったです。

せいぜいTOEICテスト500点くらい。
テストの平均が600点いかないくらいですから、全然大したことはありません。

テストの基準にも書いてありますが、このくらいのスコアではまだまだ自由に話せる感じではありません。

しかし、まぁ、1対1の場合にはおおよそ日常の会話は通じました。

そして、よく「英語上手ですね」とイギリス人にも言われました。

実際は英語が上手いというより、楽しく会話ができるという感じが伝わったからではないでしょうか。

特に、イギリス人(というか、イギリスは多民族国家、私のホストファミリーはアイルランド人でした)たちはすごくフレンドリーで、すぐ仲良くなれるので、それが楽しかったのです。

初対面でも、人間関係の距離感が近いんですね。

日本人はとても礼儀正しいのですが、その分距離を感じてしまいがちです。

ですから、言葉の違う外国人の私にとっては、
「みんななんて、フレンドリーで気楽、話しやすいんだろう」と嬉しく感じました。

まぁ、そんな性格の私でしたので、余計に英語力よりも
コミュニケーション力をフルに発揮し、なんとか過ごすことができたのでした。

英語力よりも大事なこと

英語力 < コミュニケーション力である理由は、こんな調査結果もあります。

ある企業の海外赴任経験者たちにアンケートで、海外生活の際に重要なことは何ですか?と聞くと「英語力」ではないんですよ。
1位はコミュニケーション力なのです。

株式会社パンネーションズ・コンサルティング・グループ調べ

 

実際、海外で仕事や生活をした人は、痛切にそう感じているようです。

海外に行くのであれば、英語じゃなくて、まずはコミュニケーションだった・・・」と。

では、その「海外の生活で必要なコミュニケーション」とは具体的にどんなことを指すのでしょうか?

私が考える海外生活で必要なコミュニケーションとは四つです。

1 コミュニケーション量  発言量

2   ノンバーバルな表現力

3 わかりやすさ

4 声の大きさ

です。

グローバルなコミュニケーション力とは

1  コミュニケーション量  発言量

これは、そのままなのですが、海外に行くと外国人の人たちのコミュニケーション量の多さに驚きます。

なんでも言葉に出して表現しますし、初対面の人とでもよく話します。
また、私の経験で日本の家族と違うなと思ったのが、夫や息子、父親と女性の家族がよく喋るということです。

もちろん、日本の家族同士でもよく喋る人たちはいるのでしょうが、特に20年30年と連れ添った夫婦や父と娘、息子と母親と言った異性同士の親子や父と息子は一層会話が少ないような気がするのです。

彼らに言わせると「別にしゃべることなどない」と。

日本は、もともとハイコンテクストで以心伝心というコミュニケーションのスタイルがあるバックグラウンドなので、そういうものなのかもしれません。

しかし、海外に行くとそれでは通用しないのです。

喋らない人は、何を考えているかわからないと、とられてしまいます。

日本人は、アジア人の中でも話をしない方だと思います。
これではますます存在が薄くなってしまいます。

ですから、日本語の会話の時から、私たち日本人はどんどん喋らなければならないと思います。

2  ノンバーバルな表現力

ノンバーバルな表現と言うと色々ありますが、ここでは特に表情について言いたいと思います。

やはり、欧米人の表情はすごいです。

何がすごいかと言うと毎日の挨拶の時にも必ず笑顔でしてくれます。

それだけで、インパクトがあります。

もちろん、顔の作りが華やかというのもあるでしょう。

しかし、 私たち日本人は無表情すぎます。これでは、グローバルな中で全く印象を残せません。

特に、日本人の男性は世界でも最も無表情だと思います。
感じの良さ悪さで言うと、非常に悪いと言わざるを得ない。

これは明らかに不利です。

いくら頭が良くても感じが悪かったら、話をしたくも仲良くしたも、なくなります。

そういう意味で、 無表情であると損しかないのでぜひ笑顔でのコミュニケーションは取るように改めた方がいいです。

3    わかりやすさ

日本語以外の言語でコミュニケーションする場合には、何と言ってもわかりやすさはとても重要になってきます。

もちろん日本語であっても重要なのですが、外国語だとただでさえ、わかりづらいのですから、なおさら意識しなければいけないと思います。

 

ところが、日本人は分かりやすい話し方のトレーニングを受けていません。

そしてまた、ハイコンテクスト、以心伝心のコミュニケーションスタイルなので、元々外国人の人から取ってみると分かりづらい話し方になっています。

そこをよく認識し、シンプルで、分かりやすい話し方に変えていく必要があります。

まずは自分の話し方が分かりやすいか分かりにくいか、以下の点でチェックしてみましょう。

・だらだらと話し続けてしまう
・自分でも 何を言っているのかわからなくなってしまう
・話がどんどん飛ぶ
・結論がない
・枝葉末節なことばかり話してしまう

このあたりが日本人に共通するわかりづらい話し方の特徴です。

チェックしてみてどうでしょうか。もし自覚があれば特に外国人と話す場合には、気をつけなくてはいけませんね

4         声の大きさ

これも単純なのですが、日本人は喋り出すと普段の半分ぐらいの声の大きさで、話すようになってしまいます。

これは、 自信のなさなのですが、外国人と話す場合には、ますます存在感がなくなってしまいます。

声が小さいだけで、その自信のなさを汲み取ってもらうことはなかなかしてもらえません。
そして、置いてけぼりになってしまいます。

一方、 同じアジア人でも中国人やインド人は、 英語が上手くなくても実に堂々としています。

うるさいくらいです。

そのぐらいじゃないと、実際グローバルコミュニケーションの上でやっていけないんです。

ですから、単純に、外国語を喋る時にはいつもの3倍の声で話すようにしましょう。

それでやっと参加権が得られるのです。

 

 

以上が、私が海外生活で体験したコミュニケーション力上必要な4つのポイントです。

前述したように、私は英語力がなくても割と上に挙げた四つのポイントが、そこそこできていたので、楽しくコミュニケーションできたのではないかと考えます。

これらは、 メンタル的な様子も大きくある意味度胸で行けるとも言えます。

ぜひ、日本語での 会話の時から心がけてグローバルコミュニケーションの際にも役立てみてください。

まとめ
・グローバルコミュニケーションでは、英語力よりもコミュニケーション力が大事。
・コミュニケーション力とは四つのポイントだと考えます

1 コミュニケーション量  発言量

2       ノンバーバルな表現力

3      わかりやすさ

4     声の大きさ

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