長い話を切り上げるための4つのフレーズ
会話をしていて相手の話が
・長い・・・
・何を言っているのかわからない
・結論がない
・話題が飛ぶ
と感じイライラしてしまうことは、ありませんか?
そんなとき
「ああ、一刻も早く話を切り上げたい・・・」と思ってしまいますよね。
ところが、その話が長い相手が上司であったり、お客さんであったりすると
なかなか話を切り上げるのが難しいものです。
そこで、そのような時に相手の気分を害さないように話を切り上げ、
しかも相手の話をまとめて話の主導権をこちら握る方法をご紹介します。
これで、会話でイライラせず、良い人間関係が築けるようになるでしょう。
相手の話が長い時に切り返すフレーズ 4選
相手との関係を悪くしないように、切り上げるためにはいきなりではなく、
徐々に会話を終わらせることがポイントです。
そこで以下のような順番で終わらせていくことをお勧めします。
1 会話の発言の順番を相手から→自分の番にする
↓
2 自分の方が話の主導権を握る
↓
3 「では、こんなところで・・・」と切り上げることを示す
ですから、
以上から、今回はこの1、2の段階に持っていくフレーズを四つ紹介していきます。
フレーズ1「なるほど・・・、それは〇〇ってことですか・・・」
まずは「なるほど」と相手の話に対してその内容を受け止めた、ということを伝えます。
これはいわゆるクッション言葉のようなものです。
そして、
「それは〇〇ってことですか」と確認するための質問を投げかけます。
〇〇は相手の話のまとめや自分の理解した内容が入ります。
例えば、
「それは、その状況が難しいということでしょうか」
「それは、計画を立てるということでしょうか」
などといったことです。
話をまとめるということは、話の主導権をこちらにすることができます。
そして、話をまとめると
自分から「では、こんなところで・・・」と話を自然に終わらせることができます。
フレーズ2 「今のところは大事なポイントだと思うので確認させてください」
これも確認する、という目的で話の主導権を自分の方へ持っていきます。
この大事なポイントという言葉は
・大事なポイントがある意義のある話である
・相手の話を尊重して聞いている
・自分は相手の話に興味がある
などの意味が含まれ、相手への信頼感、話を聞く熱意が伝わります。
もちろん、「確認させてください」
というからにはその言葉の後に自分の意見を伝えなければなりません。
その伝え方はこの記事の後半で解説します。
このフレーズも1と同様に自分が主導権を握ることができ、話を切り上げる方向に持っていきやすくなります。
フレーズ3「確かに、〇〇ですよね、私も〇〇についてはこう思うのですが・・・」
これは1と内容はほぼ一緒で、表現を変えているだけです。
〇〇という直前に相手が言った言葉をそのまま利用します。
そして、〇〇についての自分の意見を述べるのです。
そこで、話の主導権を握ります。
その後話をまとめて、切り上げるように持っていきます。
フレーズ4 「お話すごくよくわかりました。つまり〇〇だということですよね」
これも、まず「お話しすごくよくわかりました。」と相手の話を受け止めた、と示します。
感情を受け止めるのです。
そこから、自分に発言権を移し、できれば話をまとめます。
「つまり・・・・」
こうして、相手も納得するようなまとめをして、自分が主導権を握るのです。
いろいろな表現を使いながら、話を切り上げていく方法がご理解できましたでしょうか。
感情を受け止め → 話をまとめるテクニック
つまり、これらの四つのフレーズでやっていることとは、
相手の感情を受け止め → 話をまとめるということなのです
とはいえ・・・
話をまとめるって言っても、そんなに簡単にはいかないですよね
確かに、そうですよね。
話をまとめる自信がない・・・・となりますね。
そこで、この「人の話をポイントをつかんで、まとめる」このコツもご紹介していきましょう。
なぜ、話が長くなるのか
そもそもですが、なぜ、相手の話が長くなるのか、ですがはっきりと理由があります。
それは「情報が整理できていない」ということです。
整理する前に話をしてしまうので、「思いつき」でしゃべるのです。
ですから、
話がまとまらない、
話が長くなる、
しまいには、自分でも何を言っているのかわからなくなる状態にまで陥ってしまいます。
そこで、まず「情報が整理する」必要があります。
相手が整理できていないで話をしているのですから、こちらが整理をしてそれを示すのです。
そうすれば、話も切り上げやすいし、相手も整理してくれた、と喜ぶでしょう。
それができるようになるためには、自分自身の話を整理して、まとめて話すことができなければいけません。
ですから、まずは自分の話を整理して話すようにしましょう。
ロジカル コミュニケーションのテクニック
では、情報を整理して、話すテクニック「ロジカル・コミュニケーション」のテクニックを説明します。
それは
1 話を大きく分けたらポイントはいくつなのかを考える(大きくまとめられるところはまとめる)
2 ポイントに分けたら、それは何であるのか名前をつける
3 名前を予告して話す
これだけです。
では例「オフィス探しの条件」で実際テクニックの練習をしてみましょう。
話を整理してまとめてみます。
この下の文章を読むのが面倒な場合には音声にもなっていますのでこちらから聞いてください。
現状のオフィスが手狭になってきたので、移転を考えているのですがなかなか良い所が見つかりません。社員が1年間で23人も増えてしまったので今のオフィスの1.5倍くらいはないとちょっと狭苦しいです。今なんか、歩くたびに机にゴツゴツぶつかってしまうくらいです。急ごうと思って走っても、誰かが邪魔をして道をふさぐんです。
電話も一人一台という感じで買い足しているうちに、もう1日中鳴りっぱなし、うるさいです。狭い空間で、しゃべったり、電話が鳴ったりしているものですから・・・ということで、広さが絶対に必要なんです。あとは、もちろん賃貸料ですよね。結構最近軒並みビルの賃貸料って下がっているらしいです。そういう意味では借り時ですね。こちらが強気になれます。だいたいの不動産屋さんでの提示金額から、値引きしてもらっているのですが、おおむね簡単に値引きしてもらえます。不動産屋さんも「まぁ、そうですよね・・・わかりました」という感じで了解してもらえています。とは、言っても固定費の中で節約できるところは、ぜひ節約しないと・・・ということで、毎回賃貸料の交渉はがんばっています。そうですね、あとは、社員はだいたい郊外から通ってきていますから、アクセスの良さももちろん重要です。駅からはやはり徒歩10分が限界ですよね。近ければ近い程、外回りの営業なんかもラクですよね。その分、賃貸料も高くなっちゃいますけどね。アクセスの良し悪しは、本当に料金に跳ね返ります。そのへんがいつも私の中で葛藤ですね。どれを条件として優先させるか、難しいところです。
この「オフィス探しの条件」の話のポイントは何個でしょうか?
それは何と何でしょうか。以下の中からポイントの数だけ選んでみてください。
⑴オフィスが手狭
⑵広さ
⑶賃貸料
⑷電話機を増やす
⑸値引きする
⑹アクセスのよさ
話の大事なポイントは三つ。
この3つのポイントがわかり、それに関連する情報を整理してみると、このような図になるかと思います。
では、この図を使ってまとめた話に話直してみましょう。
オフィス探しの条件としては、3つあります。
「広さ」と「賃料」と「アクセスの良さ」です。
まず「広さ」に関しては、この1年で23人も社員が増えたので、1.5倍の広さは欲しいです。現状、歩くと机にぶつかったり、電話の音がうるさいからです。
次に「賃料」です。広さをクリアするには当然賃料も上がりますが、不動産屋に値引き交渉をして、安くしてもらうつもりです。
最後に、「アクセスの良さ」です。郊外から通っている社員が多いので駅から徒歩10分以内にはしたいです。それぞれのポイントのどれを優先させるか難しいところですが、職場環境は大事ですから何とか探していきたいです。
いかがでしょうか。整理された話と整理されていない話は全然印象が違うのではないでしょうか。
つまり、話をまとめるということはこのように情報を整理する、ということです。
そして、相手の長い話を整理し、まとめると話を主導権を握り、そして、話をまとめるということは話を切り上げることにもなります。
長い話を切り上げるための4つのフレーズ まとめ
✔︎ 相手の感情を受け止め → 話をまとめる のがポイント
✔︎ フレーズ1 「なるほど・・・、それは〇〇ってことですか・・・」
✔︎ フレーズ2 「今のところは大事なポイントだと思うので確認させてください」
✔︎ フレーズ3 「確かに、〇〇ですよね、私も〇〇についてはこう思うのですが・・・」
✔︎ フレーズ4 「お話すごくよくわかりました。つまり〇〇だということですよね」
✔︎ 情報を整理して、まとめるのがロジカルコミュニケーションのテクニック
このフレーズとロジカルコミュニケーションのテクニックを使って話を切り上げることは、
相手の話を整理してまとめてあげることになります。
これができれば、かなりのコミュニケーションの達人です。
ぜひ、そうなるためにも会話の中で試してみてください。