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人生100年時代に、食いはぐれない方法とは

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一般社団法人コミュニケーションマイスター協会理事/ 元早稲田大学非常勤講師/ CU代表  これまで大手企業や大学などで、ロジカル・コミュニケーション、対人対応、ビジネス英語、ライティング研修などを約5000人に指導してきた。
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人生100年時代にまず考えることは・・・

人生100年時代だそうです。

“ライフシフト”という本でも有名になりました。

まず、そんな時代に考えなければならないのが「お金」の問題。
また「どう働き、どう稼ぐか」がよく話題になりますよね。

ところが、

それより先に考えなければならない大きな課題があるのです。




それは「孤独」です。

イギリスでは2017年1月に社会の孤独問題を解決する「孤独担当大臣」を新設したそうです。

すごいことですよね。

「孤独」が大きな社会問題になっているということです。

 

ジョー・コックス委員会は、赤十字社など13の福祉団体と連携し、2017年に約1年間かけて孤独に関する調査を進めていた。

その結果、明らかにされたのは以下のようなものだった。

・イギリスでは、900万人以上の人々が常に、もしくはしばしば「孤独」を感じており、その3分の2が「生きづらさ」を訴えている。

・月に1度も友人や家族と会話をしないという高齢者(65万人)の人口は20万人にのぼった。週に1度では36万人になる。

・身体障害者の4人に1人は日常的に「孤独」を感じており、18〜34歳の中では3分の1以上になった。

・子どもを持つ親たちの4分の1が常に、もしくは、しばしば「孤独」を感じている。

・400万人以上の子どもたちが「孤独」を訴え、チャイルドライン(相談窓口)の支援を受けた。HUFFPOST

そして、なんといっても

その結果を元に、委員会では「孤独が人の肉体的、精神的健康を損なう」と警告、肥満や一日に15本のタバコを喫煙するよりも有害であるとする啓発活動を実施していた。

また、委員会は孤独がイギリスの国家経済に与える影響は、年間320億ポンド(約4.9兆円)に上るとしている。HUFFPOST

4.9兆円って、す、すごい・・・・。

まぁ、「孤独」であると「うつ病」になるリスクは思いつきますね。

その他、この一連の調査では「高血圧」「心臓病」「転倒」なども引き起こされると出ていました。

それから、もっと深刻になると「自殺」です。

考えてみると、確かに「孤独」なことでのダメージ大きいです。

気ままだけど、孤独な大都会、東京

私は、単身者の東京住まいです。

起業して、フリーランスになり通勤もなくなり、本当に自由な生活になりました。

起業したてで、必死だったのであまり「孤独」と感じなかったのですが、気づくと1週間人と口をきいていないなんて事ありましたねー。

 

実家が同じ都内で比較的近くなので、一人暮らしでも家族とは会いやすいので「孤独」から逃れようと思えば大丈夫なのですが・・・。

 

また、たまにヨガをやるためにスタジオに通っていたので、「人の姿さえ見ない・・・」なんてことはありませんでした。

 

でも、考えてみたら、例えば東京以外から来た人で、大都会東京の暮らしで「孤独」になりやすくなるのは、容易に想像できます。

 

私の知り合いで、地方から東京に来て2ヶ月間誰とも出会わなかった、と言っていた人もいます。

たとえ会社勤めで毎日人と会ってたとしても、週末の休みいつも一人でいるというのは何とも「孤独」です。

さらに孤独ということで難しいのは、家族といても孤独だということです。

先のイギリスの例でもあるように、月に1度も友人や家族と会話をしないという高齢者(65万人)の人口は20万人にのぼって、子供がいても、その親は、4分の1が孤独なのです。
孤独とは、見ただけではわからないところがとても難しい点であると思います。

 

こうなると先の調査にあったように、本当に「孤独」というのは人とって「タバコ」や「肥満」より有害って、真実ですね。

人生100年時代、お金も健康もとても大事です。
しかし、一番大事なのは人とのつながりと言える調査結果だと思います。

人とのつながりは、どこでつくればいいのか

では、そんな孤独に陥らないための対策としてはどんなことが考えられるでしょうか。

まず、孤独にならないように誰かしらとつながることでしょう。

具体的には会社、学校以外にもご近所、地域、趣味、何かのコミュニティに入ることが考えられます。

実際、私もいくつかのコミュニティに入っています。
起業するときに、仕事に繋がればと思い、ブログのオンラインコミュニティと経営者のコミュニティに入りました。

 

最初は仕事の営業目的だったのですが、入ってみて、何度も同じ人達と関わっていると、やはり仲間意識ができ、仕事とは関係ない人間関係が築けるようになりました。

そして、友達ができ、ご飯を食べたり、飲み会に誘ってもらったり・・・
また、いろいろなバックグラウンドの人がいるので

税理士の人には、税金について聞いてみたり・・・

ファッションコーディネーターの人には、ファッションについて聞いてみたり・・・

セミナーに参加させてもらったり・・・

私のセミナーに来てもらったり・・・

先輩経営者には「私も起業したては大変だったよー」と励ましてもらったり・・・

と本当にいろいろな恩恵がありました。

そこで最も必要になってくるのが、コミュニケーション力です。
コミュニケーションこそが人と繋がる力であると言えるでしょう。

具体的には、まず大事なのは人と関わろうとする意欲です。
当然ですが、コミュニティに入ったからには、自分から人と関わろうという気持ちを持って参加するべきだと思います。

・自分から話しかけてみる
・質問してみる
・何か困っていることがあれば「こうすれば?」と提案してみる

そんな小さなコミュニケーションの積み重ねが人間関係に効いてくるのです。

コミュニティの中で、周りの人たちを観察していると、確かにコミュニケーション力が高い人が圧倒的に有利です

誰とでも仲良くなれる、そして誰からも好かれる、そんな人はコミュニティの中で一番得をします。

そして、その結果・・・例えば「仕事を得られたり」「いい情報を得られたり」します。
コミュニケーションするだけでそんな利益が得られるのです。

また、そんなコミュニケーションを通して、人とのつながりの中で感じられるのはやはり充実感でしょう。

何かが通じた
人と関われた
人から感謝され
人から肯定的に言ってもらった
そんな経験は、充実感と満足感を与えてくれるものですよね。

そして、そんな充実感と満足感を得られたら、ますます積極的に人と関わろう、という気になります。

さらに、そこでまたコミュニケーション力が上がるわけです。

そんな好循環が起きてきます。

これはまさに「孤独」とは無縁になれますね。

コミュニケーションで食いっぱぐれない・・・

先日、混んでいる電車に座って乗っているとき、70オーバーくらいのおじいさんが乗ってきました。

私の前に立ったので、席を譲ると

「ありがとう」となんともいい感じの笑顔で言ってくれました。

普通のおじいさんたち(&おじさんたち)の9割以上は笑顔がないように感じます。

ですから、本当にとびきりな笑顔に感じたのです。

そして、そのおじいさんは降りるときにも私に

「席譲ってくれて、ありがとうね〜」と言って行きました。

そのとき、ふと思ったのが

あの笑顔のおじいさんになら、ご飯を1回くらい奢りたくなる・・・

そして、想像してみました。

もし、私と同じように感じる人が30人いたら・・・

あのおじいさんは、1ヶ月間毎日奢ってもらえる・・・。

そして、1ヶ月に1度それを回していったら・・・・

1年間食べていける・・・

 

笑顔のおじいさんは食いっぱぐれない・・・かもしれない。


*イメージ写真

こんなふうに、実際コミュニケーションの力は計り知れないのです。

「いやいや、人生そんなに甘くないって・・」

という声も聞こえてきそうですが、人間なんて所詮好き嫌いで人を選びます。

しかも一瞬で決めてしまいます。

 

確かにそう思うと「甘くない」かもしれません。

 

しかし、それを逆手にとって「人から好かれてしまったもん勝ち」とも言えます。

そう考えると「人生は甘いし、甘くはない」のです。

 

 

まとめてみると、人生100年時代にまず考えなければいけないのは、どのようにして孤独感を感じずに生きていけるか、だと思います。

それは人との関わりがポイントとなります。
具体的には
1 何らかのコミュニティに入ること
2 コミュニケーション力を上げること
です。

近い将来、もしかしたら日本にもイギリスのような孤独担当大臣が設置されるかもしれません。

ただ、私たちは政府など、外の力に助けてもらう前に、自ら積極的に「孤独」を感じないような働きかけをすることが必要なのだと思います。

 

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一般社団法人コミュニケーションマイスター協会理事/ 元早稲田大学非常勤講師/ CU代表  これまで大手企業や大学などで、ロジカル・コミュニケーション、対人対応、ビジネス英語、ライティング研修などを約5000人に指導してきた。
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