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ロジカル・コミュニケーションが思考力を高める理由とは・・・

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一般社団法人コミュニケーションマイスター協会理事/ 元早稲田大学非常勤講師/ CU代表  これまで大手企業や大学などで、ロジカル・コミュニケーション、対人対応、ビジネス英語、ライティング研修などを約5000人に指導してきた。
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ロジカル・コミュニケーションを1000回くらい教えて気づいたこととは?
私は、これまで主に法人研修で、または大学の授業で「ロジカル・コミュニケーション」の研修を恐らく1000回くらいしてきました。

もう、10年以上教えてきましたから、そのくらいにはなっているかと思います。
その結果・・・・最近になって気付いたことが、ロジカル・コミュニケーションをすると「思考力」も高めるということです。

コミュニケーション力を高めるだけでなく「思考力」をも高める。
1つのことで2つの能力を高められる、1個で二度美味しい?!スキルであると感じています。

 

では、まず、そもそも、「思考力」とは何でしょうか?

「思考力」とは「着眼点(その人独自の視点)を持って、情報を収集し、整理していくこと」だと私は考えています。

ただ、情報を整理するのであれば、そのうちAI,ロボティックスにとって代わられるでしょう。そういう情報整理はAIは得意ですから。

また、AI+ビックデータでいうと例えば「ビックデータから『一番売れ筋の商品の要素』を抽出する」などというマーケティング的な情報整理をして「思考」し、正解をだすのはできます。

ところが、ユニークな着眼点、独自性というのは苦手です。

ですから、「思考力」=「着眼点(その人独自の視点)を持って、情報を収集し、整理していくこと」は人間にしか持ち得ない力と考えています。

AIにも「思考力」があるという考え方は、上に挙げたマーケティング的な着眼点の情報整理から正解を導き出す、とか、単なるロジックを持つからとかいうところからそう言っているのだと思います。

私は「思考」とはもっと深いものであると考えています。

ということで、ここまでは「思考力」とは何か?というお話。

では、なぜ、ロジカル・コミュニケーションが思考力を高めるのか?というお話しに移っていきます。

なぜ、ロジカルコミュニケーションが思考力を高めるのか

その理由はもう「思考力とは」の定義そのままなのですが・・・・

ロジカル・コミュニケーションをするプロセス

1 整理されていない情報がある

2 階層を意識しながら、情報を階層ごとに整理する

3 伝える時には「予告」するのがポイントなので、特に第一階層のネーミング(ラベルを貼る といいます)を大雑把過ぎず、詳細過ぎないようにして考える。

このプロセス自体が、まさに「着眼点(その人独自の視点)を持って、情報を収集し、整理していくこと」そのものではないかと思います。

ここでの着眼点(その人独自の視点)は「わかりやすさ」です。
しかも、自分ではなく他人にとって「他人から見て、本当にわかる、理解できるかな」という視点です。

これが難しいところは「他人から見て」というのと「正解は1つではない」というところです。
いえ、そもそも正解自体はありません。(研修ですと解答例はありますが・・・)

難しいのですが、まさにここで「思考力」が高まっていっているのです。

これは私自身も、1000回くらいこの研修を教えていると他の仕事や課題・・・例えば企画書の作成、書籍の製作、動画を作ったり、セミナーを作ったりとにかくほぼあらゆる場面でこの情報整理のプロセスを応用しています。

何かを創造したり、企画し、実行するためには「着眼点(その人独自の視点)を持って、情報を収集し、整理していくこと」は欠かせません。

これをやらないと収集がつかなくなります。
前にすすめません。

また、例えば
「あれもやらなくちゃ、これもやらなくちゃ」と気持ちばかりが焦ってしまう時(私はよくあります)この「思考のプロセス」を紙に書き出して優先順位を決めます。

これでだいぶ整理され、やるべきことがわかり落ち着きます。
そんなふうにも使ったりしています。

それで、つくづくロジカル・コミュニケーションは思考を整理している、と気づくようになりました。

どんなにいい思考でも、アウトプットしないとダメ!

また、「思考力」の方から考えてみると「思考」というものは、頭の中だけでは磨かれない、ということがあります。

どういうことかというと「思考はアウトプットしてこそ磨かれる」ということです。
アウトプットとは「話す」ことや「書く」ことです。

ロジカル・コミュニケーションでは当然コミュニケーションなので「話し」をします。
ここで考えをアウトプットしているのです。

そして、そこでだんだんと考えが深まる、広がることになります。
つまり「思考」が磨かれていくのです。

これは、例えてみると頭の中の形のない「思考」をアウトプットすることで「形」を作っていると言えます。

「思考」を頭の中だけに留めておくのは、まだまだ「思考」になっていない、「思考が生まれていない」ことなわけです。
ですから、頭の中 → アウトプット は「思考」には欠かせないのです。

確かに、何かのアイディアや考えを誰かにしゃべることでまとまる、とかスッキリ整理される、ということはありませんか?

これがまさにロジカル・コミュニケーションの真骨頂なのです。

その効果を得るためには、まずは「わかりやすく整理」されていないければなりません。
ぐちゃぐちゃなまま話しても自分も聴き手も混乱するだけです。

ロジカル・コミュニケーションを意識して続けてみると、思考力が高まります。
それもアウトプット(話す)からわかります。

ぜひ、ロジカル・コミュニケーションをコミュニケーションと思考力アップのために活用していただきたいと思います。

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一般社団法人コミュニケーションマイスター協会理事/ 元早稲田大学非常勤講師/ CU代表  これまで大手企業や大学などで、ロジカル・コミュニケーション、対人対応、ビジネス英語、ライティング研修などを約5000人に指導してきた。
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