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ピープルマネジメントとは?タイプ別の最適配置と実践法

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一般社団法人コミュニケーションマイスター協会理事/ 元早稲田大学非常勤講師/ CU代表  これまで大手企業や大学などで、ロジカル・コミュニケーション、対人対応、ビジネス英語、ライティング研修などを約5000人に指導してきた。
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ピープルマネジメントとは


マネジメントとは「人・モノ・金」を最大限に活かすなどと言われます。


ここではその中でも最も難解な「人」に焦点を当てて、これをピープルマネジメントとしています。

ピープルマネジメントは日本語でいうと「人のやりくり」です。


「お金のやりくり」「時間のやりくり」は、よく使われますが「人のやりくり」とは何かというと
周りの人たちとの関係性構築 → 采配をふるうことです。


やりくり上手とは、いい感じで関係を作れて、しかもそれぞれの人を最大限に活かすことです。

この「人とのやりくり」が難しいという理由は「お金」とか「時間」のやりくりは定量的ですし、
「こうすれば、こうなる」という予想もつきやすい。

ところが、人のやりくりは1+1が2にならない世界です。
だから難しいのです。


難しいからこそ、ピープルマネジメントはマネジメントの中核になり、多くの管理職が頭を悩ませるところです。


しかし、「人のやりくり」=マネジメントは、実は誰でもやっています。

例えば、子供の頃、小学校で誰でも1度は班長をやったことがあると思います。

もしかしたら、学級委員長、生徒会長、それほどでなくてもクラブ活動の部長、委員会活動の委員長など「長」がつくものは「マネジメント」をする役割のことです。


また、家族でもそうです。家族の中でも母として、父として家族の中でやりくりをしています。

しかし

「いや・・・全くそんなことをしたことがない」

「自分には子供もいない」という人がいるかもしれません。でも、大丈夫です。

マネジメントをされた経験があるからです。このやりくりされる側の経験も貴重です。

上司やマネジャーからの「どのような態度や言葉で自分がやる気が出たのか」

または「やる気をなくしたのか?」


「尊敬するリーダーはどのような点で尊敬できたのか」

など自分がマネジメントする側になったら大いに役立ちます。

そういう意味で、「マネジメントされた経験」はとても重要です

結局、相手の気持ちがわかれば、相手の動かし方がわかります。
それがやりくりです。


ぜひ、その「マネジメントされた経験」を活かして、自信を持って「人のやりくり」をしてみてください。

ピープルマネジメントで大事なポイント

大事なポイントはピープルマネジメントに限らず、マネジメントにおいて自分なりの答えを出すこと、これがポイントなります。


先に述べたように「人のやりくりは1+1が2にならない世界」であります。そうなると、合理的な答えがない、そもそも答えがない世界であるわけです。

そこに自分なりの答えを作り出すことがピープルマネジメントのポイントになります。

例えば、同じ指示を出しても、ある部下は「すぐに取りかかるタイプ」なのに対し、

別の部下は「まず納得しないと動けないタイプ」かもしれません。


この場合、「指示の出し方」という正解があるわけではなく、それぞれに合った伝え方を工夫する必要があります。


「すぐに取りかかるタイプ」にはシンプルに伝え、「まず納得しないと動けないタイプ」には背景や意図を丁寧に説明する、といった具合です。


また、成果が出ていない部下に対しても、「厳しく指導するべきか」「サポートを増やすべきか」はケースバイケースです。


同じアプローチが全員に通じるとは限らず、状況を見極めながら最適な対応を「自分で作り出す」ことが求められます。


このように、ピープルマネジメントでは「一つの正解」を探すのではなく、「自分なりのやり方」を考え、実践しながら調整していくことが大切です。


これも自分がマネジメントされた側だったことを考えると、自ずと「答えらしきもの」が見えてくるのではないでしょうか。

ピープルマネジメントが組織にもたらす影響

組織というのものが人で成り立っているものですので、当然ピープルマネジメント自体が組織そのものになります。

では、どのようなマネジメントが組織に良い影響を与えるのでしょうか?

これも正解はありません。

企業文化や企業風土というものはそれぞれです。


分かりやすい例でいうと
「ベンチャーで、とにかく成長を目指し寝る間も惜しんでみんなでゴリゴリ仕事をする」

「いわゆる体育会系で営業マンにとっては厳しいが、切磋琢磨している」

と聞くと「えー、今どきそんな会社?!」と感じるかもしれませんが、実はそのような企業文化があっている人も世の中にいます。

私も小学校の教員から転職して、初めて民間、中小企業で働きました。そこでは、良くも悪くもザ昭和な社長。(おわかりになりますか?)

社長のツルのひと声で土日でも出勤していました。飲み会も「はい、かイエス」で参加。

これだけですと、うんざり・・・となるかもしれませんが、私はお陰で社長と直接働くことができて、たくさんのチャンスをもらいました。


また、中小企業は正直余裕がないので、入社しても手取り足取りでは教えてくれません。
新入社員研修ももちろんありません。

(社長は「入社して3ヶ月したらベテラン」と言ってました・・・)

そのような会社で、入ってすぐいろいろな仕事を任され、とにかく多岐に渡り経験できました。


私はそんな挑戦できる職場が合っていたので12年もお世話になりました。

このようにそれぞれのマッチングで「その会社が合っているか」が決まります。

このようにマネジメントは組織の「色」を決める、影響を与えます。

ですから、マネジメント次第でメンバーのモチベーション、スキルが活かせるか、やりがいを感じられるか、また定着率などにも大きな影響を与えると言えます。

ここでは特に「人との関わり」と「人を動かす」ことで人材を最大限に活かす実践方法をスキルやテクニックとしてお伝えします。

「人をテクニックで動かす」というとちょっと人を騙すというようなニュアンスに聞こえてしまうでしょうか。

私は人を動かすスキルやテクニックでよいと思っています。
なぜなら「人のやりくり」ですから。

人のやりくり上手こそ、人身掌握がうまく、人間関係がうまくいく人であり、マネジメントがうまくいく人であると思います。

そして、時間のやりくり、お金のやりくりが上手であるのと同じように「やりくり」が上手いと自分の自由に決められる範囲が広がり、ストレスも減ります。

ですからピープルマネジメントは、人との関わり方の工夫をすることです。


これらの工夫を職場ですぐ使えるテクニックやスキルとしてお伝えしていきます。


ぜひ、この人のやりくりの方法を知り、メンバーもそしてマネジャーのあなた自身にとっても快適な職場環境を作っていきましょう。

メンバーのポテンシャルを最大化する最適配置とは?

人のやりくりで、まず大切になってくるのがメンバーの特性を把握すること、そして、その特性、強みを活かしてメンバーを配置することでしょう。

まさに「どこに置くか」でそれぞれのモチベーションが決まり、成果が決まってくるのです。

そこで、とっておきの「それぞれの特性や強み」を本人よりも理解できる診断ツールをご紹介します。

才能を見極め、活かし切る!強みと適性を引き出すコミュニケーション診断、「サーチミー」です。

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これまで法人研修を中心に数十万人の方々に受けていただき、強みを発見してきました。


人のコミュニケーションスタイル傾向を5つに分けてそれぞれの特徴を紹介します。


これはどれか一つの傾向というわけではなく、5つの傾向の高い、低いが出てくるかともいます。

特徴、または表情、言動などを手がかりにしながら、メンバーの顔思い浮かべて

「〇〇さんはこのタイプかも・・・」などとイメージしながら理解してみてください。

やり抜くリーダータイプ


リーダーシップをとるタイプです。自分の意見を論理的に話すことができます。
そして、実行力もあります。あるべき論も明確で、それを他人に押し付けてしまうこともあります。

表情やコミュニケーションスタイルの特徴
・眼力強い。しっかりアイコンタクトをして話をする
・あまり笑わない。ともすると高圧的な表情や態度。自信満々に見える。
・断定口調で、はっきりと話す。
・「〇〇すべき」などあるべき論を話すことが多い。
・服装は、きちっとしている印象。

人間関係重視の優しさタイプ

母性的な優しく、共感性が高いタイプです。(男性にもいます)

相手の気持ちをおもんばかり人間関係を築いていきます。

相手の気持ちを考えて行動するのが遅くなることもあります。

表情やコミュニケーションスタイルの特徴
・いかにも人が良さそうな、穏やかな表情。
・母性的な優しい物腰で、うんうんとうなづき共感しながら人の話を聞く。
・話が冗長で長くなる、なかなか結論を言わない。
・会話の中で、質問をされたり、意見を求められると考えて返事が遅いことが多い。
・服装は、目立たずオーソドックスな印象。

数字に強い、分析上手なタイプ

冷静で、知性的なタイプです。

分析することが得意で、その分析結果をもとに根拠を示して意見を言います。

客観的な意見を述べるのは得意ですが、反面感情的なことを理解し共感するのが苦手なところがあります。

表情やコミュニケーションスタイルの特徴
・表情が乏しく、感情が伝わりにくい
・声はやや小さめ、感情を交えずおとなしい
・話が細かいことに終始してしまい、結論までいかないことが多い
・会話の中で、質問をされたり、意見を求められると考えて返事が遅いことが多い。
・服装は、目立たずオーソドックスな感じ。

ノリが一番大事、ムードメーカータイプ

明るく社交的なタイプです。

みんなから注目されることが好きで、そんな場面には張り切り本領を発揮します。

ひらめきに優れて、アイディを出すのが得意です。

表情やコミュニケーションスタイルの特徴
・表情が豊かで、笑顔が多い
・声は明るく、笑ったり、喋ったりする頻度が多い
・楽しい話ができる。自分で言ったことを自分で笑うことが多い
・会話のレスポンスが早い、あまり人の話を聞いていないことも多い
・服装は、派手め、目立つ色や形を好む。例 ピンクのネクタイなど

協調性が高く、周りを見て動く慎重タイプ

協調性があり、人当たりの良いタイプです。

控えめな態度で人と接し、不快にさせたり、怒らせたりすることがあまりありません。

一方で優柔不断な面もあり、なかなか決断できなことがあります。

表情やコミュニケーションスタイルの特徴
・いかにも人が良さそうな、穏やかな表情。
・共感しながら人の話を聞く、どちらかというと聞き役
・自信なさげに見えることもある、なかなか自分の意見は言わない
・周りの様子を伺っていることが多い
・服装は、目立たないがきちっとした印象

いかがでしょうか。

この診断を1つの指標にすることで自分やメンバーを理解していきやすくなります。

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そして、そのタイプにあった配置を采配することでそれぞれの強みを活かしたチーム運営をすることができます。

それぞれの強みを活かす!

では、それぞれのタイプの強みの活かし方をご紹介しましょう。

やり抜くリーダータイプ

このタイプは、まさにザ・リーダーというタイプなので自分自身もそれを自覚しそして周りからも、マネジメントをするように求められます。

そして、ゴールを見据えてそれに向かってどんどん進んでいきます。

このようなタイプは部下としても、何かのリーダーを任せると本領を発揮できます。


もしかしたら、ちょっと生意気な面もあるかもしれませんが、そこはこちらの方が寛容な態度で接し、ある程度までは自由に活躍させてあげられると強みを活かせるでしょう。

人間関係重視の優しさタイプ

このタイプのメンバーはサポートが得意なタイプです。

人当たりがよく人の気持ちに共感することができます。

人間関係では対立を好まず、円満に物事を進めるタイプです。
チームの人間関係で新人社員のお世話などを任せると本領を発揮します。

いろいろ気遣って面倒を見てくれそうです。


反面、実務に関してはややスローテンポかもしれません。決断に時間がかかり、締め切りはあまり守れないことも多いかもしれません。


そのような時に、こちらから迫ったり、怒ったりすると余計動けなくなってしまいます。


ですから、あまりタイトスケジュールな仕事は任せない方がよいでしょう。


また、このタイプが苦手なシーンでは感情的にならず、1つ1つ具体的に何をしたらいいかを冷静に指示するのが結果的に良いです。


また、臨機応変も苦手なのでルーティーンワークの方が得意です。

数字に強い、分析上手なタイプ

細かい作業やルーティンワークが一番得意なのがこのタイプです。
コツコツ、黙々と一人で業務をこなしてくれるでしょう。
また、人間関係においても割り切った捉え方ができ、冷静に対応できます。
反面、感情的なやり取りが苦手「他人の気持ちがわからない人」と捉えられてしまうこともあります。
また、自分が納得しないとなかなか動けず、何かを頼む場合には
「なぜ、するのか」「どうやったらいいか」を納得できるように意識して説明すると細かい作業も最後まで根気強くやってくれるでしょう。

ノリが一番大事、ムードメーカータイプ

自他ともに認めるムードメーカーで、目立つことも好きなタイプであるのでプレゼンテーションや人前で話すことなどを任せるとやる気満々で取り組むでしょう。


人間関係では明るく誰でも親しくなることが得意ですが、

もしかしたら「お調子者」「自分だけ話をして人の話を聞いていない」「真面目な場面でもふざける」などと捉えられてしまうこともあるかもしれません。


そんな時にはこちらは冷静に「落ち着くように」と注意するのが良いです。


また、やる気がある時ない時、調子がいい時、悪い時、波が激しいかもしれません。
それはこちらも理解してあげる必要があります。


協調性が高く、周りを見て動く慎重タイプ


いつもチームでの和を尊重し、一番協調性のあるタイプです。あなたの気持ちを察して行動してくれます。

また、人間関係においてもいつも控えめでみんなをサポートしてくれる優しさがあります。


反面、自分から出ていかない分受け身になりがちです。声を上げることもないでしょう。

仕事に関しては、具体的、詳細まで指示を出して割り振りすることで最後まで真面目に取り組んでくれます。

勤勉なので怒られたり、注意される場面はそれほどないかと思いますが、、万が一厳しいことを言われると怒られ慣れていないため、メンタル的に弱い面があります。

伝え方には注意が必要です。

以上のように「適材適所」の布陣をできるかがマネジメントでとても大事でしょう。

もちろん、組織内では「配置」といったことまでマネジャーの権限で行わない場合もあります。

しかし「適材適所」とはちょっとした仕事をふることも含めます。

メンバーひとり一人の特徴や強みを生かすということは、どんな仕事をふるかということです。

ぜひ、1つの手掛かりとしてこのコミュニケーションのタイプ論を使ってみてください。

ピープルマネジメントまとめ

ピープルマネジメントとは人のやりくり

・人のやりくりは誰でも経験済み

・マネジメントされた経験はマネジメントをするときに役立つ

・マネジメントとは、「自分なりの答えを出すこと」

・ピープルマネジメントの肝は最適な配置をすること

・それぞれの強みを知って、生かすことが大事

以上がピープルマネジメントとは?とピープルマネジメントの最適配置についてです。

ここから、それぞれにのタイプのモチベーションを上げる声かけ、接し方。

リーダーに不可欠な明確な指示の出し方などを解説していていきます。

ぜひ、マネジメントにお役立てください。

次世代リーダーのためのマネジメント研修:詳しくはこちら

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一般社団法人コミュニケーションマイスター協会理事/ 元早稲田大学非常勤講師/ CU代表  これまで大手企業や大学などで、ロジカル・コミュニケーション、対人対応、ビジネス英語、ライティング研修などを約5000人に指導してきた。
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