40代おすすめリスキリング:デジタルが苦手でも大丈夫!
リスキリングで何をしたらよいのか。最大限に自分を生かし、時代にマッチしたスキルとは
40代だからこそのキャリアとは
40代はキャリアでは大きな分岐点になる時期です。
これまでは自分の専門性を高めてきたフェーズから部下を育てマネジメントするフェーズに移る時期であるからです。
ですから、この年代の特徴を踏まえ、自分のこれまでの経験と強みを生かし、これからの時代でも通用するスキルを習得していくことが必要です。
強みを活かす方向へ
40代でリスキリングを行う際、いったん自分の棚卸しをして、 最も効率よく、しかもこれからも武器になるスキルを過去の成功体験やスキルから見出すことです。
これができるのは40代ならではでしょう。
この際、案外自分の強みを見つけることが難しい場合があります。
なぜなら、強みは自分にとって自然だからです。
あまりにもごくごく普通にできてしまうことであるので、気づきにくいのです。
ですから、客観的に自分の強みを見つけられるツールとして以下の2つご紹介します。
棚卸しシート
縦軸に時間軸「年代」横軸にその時の「実績」と培った「スキル」をシンプルに書くものでよいと思います。
さまざまなフォーマットの棚卸しシートがありますが、複雑ですとシートを埋めるだけで大変なので簡単なものでよいと思います。
「実績」の例としては
・顧客数
・売上
・かかわったプロジェクト
・かかわった商品
・社長賞などの受賞歴
・資格
など思い出して書き出してみてください。ちょうど転職などをする際に自分のキャリアを書き出すのと同じ要領です。
そこで自分のリスキリングするべき強みを発見してみてください。
書き出すことで、あいまいに考えていた自分の強みが明確にわかると思います。
自分のコミュニケーションスタイルや強みを知る診断 サーチミー
簡単な50問の質問に答えて、5つのエネルギーのプロフィールによって自分のコミュニケーションスタイルがわかります(解説文つき)
自分の強みを知る、という意味ではコミュニケーションのスタイルを知ることで大きな方向性をとらえることができます。
このサーチミーを参考にご自分の強みの土台になっているものは何か?を把握してみてください。
AIにとって変わられない特技を見つける
「強み」と同時に「これからの時代に活かせるスキル」も伸ばしていくことがリスキリングの肝になります。
そう考えるとAIがますます台頭してくるこれからの時代に必要なスキルとは、人間の感性や創造性の領域のスキルです。
それらはAIには代替が難しいからです。
たとえ「もう、私の職種、業界はAIにとって代わられるのではないか・・・」と不安を感じても、その職種を深く掘り下げてみれば、人にしかできな部分もあります。
営業とエンジニアを例に考えてみましょう。
営業職の場合:
ソリューションセールス
お客様の課題やニーズに合わせて、創造的かつ柔軟な提案を行います。
特定の製品だけでなく、お客様に最適なソリューションを提供する能力が求められます。
そこには洞察力や経験値も大いに関係します。
カスタマイズ力
商品やサービス提供だけでなく、一人ひとりの顧客に適した、カスタマイズした独自性を加えることで、長期的な顧客満足度を高めます。
それを見極めるのは営業と顧客との関係性やヒアリング力などとなります。
これらの領域の強みを生かして独自の特技を磨くことが考えられます。
エンジニア職の場合
問題解決力
新しい技術やプロジェクトに取り組む際に、独自のアイデアやクリエイティブなアプローチを用いて問題解決に挑戦します。
ユーザビリティの向上
ユーザビリティを重視した設計や開発を行い、顧客満足の向上に貢献します。使いやすさやデザイン性に対する感性が必要です。
企画力
オープンソースプロジェクトへの参加や自身のプロジェクトの発信を通じて、エンジニアリングの領域での独自性やクリエイティブなアイデアを発展させます。
以上のようにそれぞれの領域で、より細分化されて顧客の感覚や感性を見抜き、それに応える力がAIにはできないことになります。
ぜひ自分の職業経験の中でも深掘りできそうな部分を探して、リスキリングで磨き上げていきましょう。
リスキリングといえばデジタル。でも、避けたい。苦手だから
リスキリングというともっぱらDX·デジタルを学ぶというイメージを持つ人は多いと思います。
これからの時代はやはりデジタルのリテラシーはどうしても必要になります。
ですから、デジタルが苦手な場合でも、デジタルスキルを完全に回避するのではなく、デジタルと調和するスキルを見つけましょう。
例えば、デジタルツールを効果的に活用するスキルを身につけることです。
もし、デジタルツールが苦手な場合には、まずは簡単なことから始めていきましょう。
これは私見ですがデジタルが苦手という意識を持ってしまうと学ぶ前から「私、ダメなんです」という人が多い気がします
そのマインドをリセットすることから始めることが重要です。
そのためにはデジタルに少々強い人を周りで探してみましょう。
その人について教えてもらう、一歩一歩進んでいくことが大切です。
卑近な例ですが、私自身もデジタルが得意であったわけではありません。
しかし、40歳半ばから起業し
·ブログでワードプレスを知り
·LPなども作り
·メルマガを配信し
·動画も編集する
·ライブ配信もする
などを1つ1つ覚えていきました。
しょっちゅうトラブルが起こり、それも一つ一つ調べたり、聞いたりしました。
私だって面倒臭かったです。しかし「苦手だから」と言ってやらないと自分が困るだけだったのでなんとか乗り越えてきたのです。
そして、本を読んだり、セミナーを受けたりだけではデジタルリテラシーは上がりません。
他のことと同様、手を動かして頭を使って習得していくものです。
全て一歩一歩です。
40代からのリスキリングのオススメ
上記に挙げたように、
人間の特有のスキルや洞察を活かせる仕事を見つけましょう。
ここでは具体例として、今後、人にしか残らない能力として
コミュニケーション力
発想力
クリエイティビティ
の具体的なスキルをリスキリングの例としてご紹介します。
それは
ロジカル·コミュニケーション
デザイン·企画力
データサイエンス
リーダーシップ・マネジメントスキル
などです。それらをリスキリングとして学ぶ場合の意義と方法をご紹介します。
これらのスキルは、幅広い職種で有用であり、リスキリングとして学ぶことでキャリアの拡充が期待されます。以下にそれぞれのスキルについて詳しく見ていきましょう。
ロジカル・コミュニケーション®
概要
論理的思考とコミュニケーションの組み合わせで、理解しやすい形で情報を伝えるスキル。
問題解決、企画、マネジメントなどの根幹となるスキル
方法:
・情報整理収集、情報整理、情報伝達の方法を実践演習を通しながら学ぶ
・論理的に考え、伝えるためのレンプレート(図解)の使い方を学ぶ
・論理的に伝え方を演習する 日常的に役立つ場面 報連相 プレゼンテーション 会議
詳しくはこちらのブログ記事をご覧ください。
ビジネスで必須スキル!ロジカルコミュニケーション®とは何か?
デザイン·企画力
概要 視覚的な要素や構造を考慮し、具体的な計画やデザインを構築するスキル。
方法:
・発想力の付け方(アイディア出しの方法)
・思考力のトレーニング (論理的思考力)
・企画を資料にする 企画書作成トレーニング
ここではプランなどをデザインする力のことを指します。
そうなると、これは思考・発想・企画・実行まで含めての応用力となります。
これは習うというより今挙げた
・思考法(論理的思考・水平的思考)
・発想や企画のアウトプット(企画書の書き方)
などのトレーニングをリスキリングとして、実際の仕事で応用力を試していくしかないと思います。
データサイエンス
概要 統計学や数学などの学問的知識×プログラミング、ITITエンジニアリングで大量のデータから有益な結論や知見を導き出すこと。
方法:基礎的なことは、体型立てて学ぶのが効率的です。
書籍・動画教材・講座などがあるのでそこで学ぶのがおすすめです。
また、このデータサイエンスを自分の職業と掛け合わせて強みにしていくことが必要になってきます。
・データサイエンス×金融知識
・データサイエンス×IT
・データサイエンス×マーケティング
・データサイエンス×セールス
などです。
リーダーシップ・マネジメントスキル
概要
ビジョンを共有し他者を導き、影響を発揮するために、計画や調整を通じて効果的な組織運営と成果達成をするスキル
方法
これはあらゆるスキルの総合的な力ともいえます。
ですから
・現状把握のための情報収集
・組織のヴィジョンを示す
・組織を動かすためのコミュニケーション力
・目標を達成する、その途中問題解決のための論理的思考力
・行動力
などが必要です。
そのために、上記に挙げたロジカル・コミュニケーション、企画力、情報収集のためのデータサイエンスなどのスキルが大いに役立ちます
以上が40代向けのリスキリングのおすすめになります。
40代おすすめリスキリング:デジタルが苦手でも大丈夫!まとめ
・リスキリングでは強みを活かす
・棚卸しシートの活用
・自分のコミュニケーションの強みを知る サーチミー
・これから活かせるスキルを見つける
・リスキリング=DX・デジタルとは限らない
・40代のリスキリングおすすめ
・ロジカル・コミュニケーション
・企画・デザイン
・データサイエンス
・リーダーシップ・マネジメント
40代はちょうどキャリアの分岐点になるような時期です。
これまで築いてきた経験と新しい学びの融合ができる世代です。
変化のスピードが速い時代には「これから先どうなっていくのだろう···」という不安も大きいですが、学び続けいている限りこれまでの経験が新しい学びのレバレッジとなります。
また、自分自身にあったリスキリングがとても大事です。
「なんとなく多くの人がやっているから···」という理由で何をするのか決めるのは得策ではありません。
常に自分の強みを意識しながら、他の世代ではない、過去と未来の分岐点という時期を味方につけて飛躍しましょう!