就活面接で学歴や資格よりも、有利になるのはこれだ!
これまでたくさんの学生さんを大学で教えてきて思うのは、就活で有利なのは学歴や資格だけではないということです。
もちろん、サークル活動、ボランティア、インターンシップでもありません。
それはズバリ、コミュニケーション力です。
下のグラフをご覧ください。
新卒採用(2013年4月入社対象)に関するアンケート調査結果
一般社団法人 日本経済団体連合会
もう当然のごとく、ここ10年間は、 企業が採用で重要視することもダントツトップはコミュニケーション力なのです。
これは、社会人をやっているとすごくよくわかります。
私はこれまで小学校の教員と研修会社の会社員として独立起業しました。
そして、振り返ってみて思うのは、仕事がうまく行くのにも、仕事の悩みも全てコミュニケーションに関わっているとつくづく感じます。
だから、企業が採用でコミュニケーションを重要視するのは納得です。
さらに、採用面接自体も短時間の間に、採用か不採用か決めなければならないのですから。
誰がいいのか、悪いのか、もう、面接官しだい。はっきり言って、適当なものなのです。
そもそも、その人が本当にその会社に合っているか、その仕事がいいか、なんてやってみないとわからないし・・・
そんな短時間で、かなり曖昧な中、判断する術は
この人のことは、好きか嫌いか
この人はなんとなく誰とでも適当にやっていけそうかどうか
それから、ちょっと話っぷりから能力がある程度はありそうかどうか
くらいしかありません。
そうなってくると、その時のやり取りをつなぐコミュニケーション力で決まってくるとしか言いようがないのです。
特に、好きか嫌いかになるとその人の好みにもよるので、運や縁としか言いようがないのですが、
能力に関して言うと、面接での質問での受け答えでの
的確さ
スピード感
言葉遣いを含めた言い方
などは、 好き嫌いの好みに比べると客観的に判断しやすそうです。
そして、個性に比べると、話の受け答えというのは変えられるし、 トレーニングでアップできそうです。
では、
相手に受け答えの的確さ、
スピード感、
わかりやすさなどで能力が高いという印象を与えられるようなコツを紹介しましょう。
質問に対する正確性わかりやすさを高めるには、相手が聞いてきたことに対して伝えたい情報を整理して話すことです。
多くの場合相手が何か聞いてきたら
思いつくままに未整理で話し始めるので、収拾がつかなくなり、分かりづらくなってしまうのです。
ひどい場合には、自分でも何を言ってるか分からなくなってしまいます。
それでは相手には伝わるわけがありません。
就活の面接で、面接官が意識的にあるいは無意識のうちに、話し方でその人の能力を判断するとすれば、その話し方が整理されていて分かりやすいかどうかを見たり感じたりしているのです。
では、どんなふうに整理して話をするのか、例をみてみましょう。
例えば、面接試験で必ず聞かれるのは志望動機です。
「我が社を選んだ理由は何ですか?」
と聞かれた場合に
「はい、御社を選んだ理由は三つあります。
1つ目・・・ 2つ目・・・ 3つ目・・・ 」
とフォーマット化してみましょう。これで、相手の頭の中に、内容をヴィジュアルでイメージできます。
また、自己紹介や自己 PR も大抵の場合聞かれます。
その場合にも
「 私はこれまで〇〇をしてきました。自分の長所としては二つあって1つは・・・2つは・・・」とこれもフォーマット化して答えます。
わかりやすい話し方で最も簡単な方法は、このようにポイントがいくつあるのか最初に予告して伝えることです。
こんな簡単なことですが、面接という緊張している場では、そんなこともスポッと抜けてしまうことがよくあります。
また、面接の時だけこのような話し方をするのはなかなか難しいのです。
できれば、 習慣化させ、誰かに説明をしたり、報告をしたりする場合にはこんなふうにフォーマット化した話し方を心がけるといいと思います。
そうやって普段やっていると、面接という特別な機会にも、ちゃんとできるようになります。
そして、志望動機や自己紹介以外の質問であっても、このようにフォーマット化して答えるようにすれば、どんな話も分かりやすく説明できるようになります。
もうひとつのポイントとしては、ちゃんと聞かれた質問に答えることです。
聞かれた質問に答えない人はかなりの割合でいます。
たとえばこんなふうにです。
「 インターンをしてみて、どんなふうに感じましたか?」
このような質問には自分の意見を言わなければなりません。
自分の意見を 答えなければいけないのに、
インターンをさせてもらった〇〇社では、まず、事務の手伝いから始めました。最初は入力がうまくいかず大変でした。しかし、 社員の皆さんは優しく手伝ってくれて教えてくれました。本当に皆さんの優しさに感激しました。事務ができるようになると次にたまに営業さんの同行にもついて行けるようになりました・・・
などと、つらつらと思いつくままに自分の感じたことや感想を述べてしまう、こういう傾向は誰にでもあります。
「 どんなふうに感じましたか」
と聞かれたら
「私は〇〇と感じました」
と直球で答えなければなりません。
例えば
「私は、計画的に行動する重要性を感じました。具体的には・・・」
とか
「私は、チームワークの重要性を感じました。具体的には・・・」
などと自分が感じたことを端的に一言でまとめるのが一番わかりやすい回答です。
これが本当に難しい。
なぜなら、 普段から私たちはそんな話し方はしてないからです。
つらつらと思いつくままに答えてしまう、 そんな話し方をしているからです。
それが面接でもどうしても出てしまうのです。
ですから
「どうでしたか」
「何を感じましたか」
「あなたはどう考えましたか」
などと意見を尋ねられたら、
「どうでしたか」→「〇〇でした」
「何を感じましたか」→「〇〇と感じました」
「あなたはどう考えていますか」→「〇〇と考えます」
と直球で答えましょう。
その理由やその考えに至った経緯はその後です。
最初に一言でまとめる。
これがとても重要です。
これは、 小学校や中学校の時の国語の授業で行った、次の文章を100字以内でまとめなさい。という問題を解くのと同じです。
面接の場合は、 100文字以内ではなく 最初の一言は10秒以内で、一文で言えるようにすると良いでしょう。
そうすると、きっと、面接官に「わかりやすい話し方だ」 → 能力・コミュニケーション力が高い と印象づけられるでしょう。
採用面接は、本当に短時間の決戦です。
そのわずかな時間での判断材料は、コミュニケーション力くらいしかありません。
個性のような部分に関わるものは直しようがないし、また直す必要もありません。
そうなると、短時間で勝負が決められ、また、トレーニングでその力をあげられるのはコミュケーション力のうち、わかりやすさとか質問への的確さです。
ぜひ、コミュニケーションのトレーニングで面接を有利にもっていきましょう。
1 就活面接ではコミュニケーション力を見られる(アンケート:企業が採用で重要視することより)
2 面接では、特に質問への受け答えで判断される
3 受け答えの的確さは=わかりやすさ 話のフォーマット化で対策する
4 聞かれた質問に答えてないことが多い。まずは直球で答えること
5 トレーニングで高められるコミュニケーション力を鍛えよう
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